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登校準備~学校見学

登校日の前日に学校へ下見?に行きます。
これが学校見学です。

生徒が誰もいなくなった放課後、学校に向かい、教室や、自分の席など
翌日、登校しても戸惑わないように、最終確認です。
防災頭巾、雑巾など、学校に置いておくものは、その時に持っていきます。
登校日にひとりで重い荷物も大変ですし、置くところが分からなくても困りますし,
他の友達と同じ姿で登校するのが、本人にとっても一番いいはず。

学校には、お兄さんと歩いて向います。
そう、歩いて・・・
これが、息子にとっては一大イベント。

それまで、車で誰にも会わないような遠くにしか行けなかったのですから。
車に乗り込むのにも、車を玄関に横付けして、車のドアを開けてから玄関の
ドアを開け、姿勢を低くして滑り込むように車内へ。
車の走行中、家の近所はずっとシートで横になり、友達がいそうな近くの公園の側は
絶対通らないでと言いました。
それぐらい、誰にも姿を見られないように用心していました。

それを歩いて学校まで行くのですから・・・
息子にとっては、かなりドキドキものの、心臓破裂しかねない試練?です。
もちろん、N先生から、学校見学の説明は受けています。

いよいよそれが翌日に迫った日の会話です。

子 「今日、友達に連絡帳、持っていってもらおうかな」
私 「連絡帳?」
子 「そう。まだ新学期で時間通りじゃないから、持ち物連絡帳に書いてもらうの」
私 「明日の学校見学の時に先生に聞けばいいんじゃない?」
子 「明日って俺も行くの?」
私 「・・・?行くよ。お兄さんと歩いていくんだよ」
子 「え?歩いて?(固まった!)何時に行くの?」
私 「3時に先生(担任)と約束しているよ」
子 「え~~!!そんな、ゴールデンタイムに~??皆、公園とかで遊んでいる
   時間じゃない」
私 「そうだね」
子 「夜とかにしてよ」
私 「??先生、そんなに遅くまで学校にいないよ」
子 「え~!?お母さんは行かないの?」
私 「お母さんは行かなくていいって言われているから行かないよ」
子 「行かなくていいと言われていますが、行ってもいいですか?って言ってよ」
私 「そんなこと言わないよ~」

この日が近づくのをドキドキして待っていたかと思いきや、呑気なものです。
N先生も、この会話を知り、「言ってありましたけど~」 と呆れていました。

ゴールデンタイムという表現や、「行かなくてもいいと言われていますが・・・」のくだりは、
上野先生に面白いとウケていただきましたけど。

もう、ジタバタしてもダメです。次の日には、お兄さんも来ちゃいますしね。


そして、学校見学の日。。。

お兄さん達、やってきました。

実は、この日、新しいお兄さん、大学生のIさんの初登場です。
今までお世話になったNさんは、仕事で遠方に行くことになり、訪問を続けることが
出来なくなりました。
とりあえず、学校見学の日は、訪問のN先生おひとりでというお話でしたが、
登校後に、何かあった時のことを想定して、登校前に一度入ったほうがいいだろうと、
急遽、N先生が、Iさんを連れてきてくれました。

Nお兄さんのその後ですが・・・
それから約1ヶ月後に、仕事を終え、またこちらに戻ってきているようです。でも、今は訪問の
お仕事はされていないようですね。ご自分の夢に向って、頑張っておいでです。
訪問が長かったので、経験則でいろんなことをご存知で、本当に頼りになる存在でした。
ほとんどカウンセラーでした。教えていただいたことが、たくさんあります。
息子の登校の姿を見ていただけなかったことは残念ですが、仕方がありません。
Nさん、お世話になりました。


いよいよ出発です。。。

「よし。勇気を持って!」 玄関を出る時、息子の声が聞こえました。

すんなりと家を出たようです。N先生と新しいIお兄さんも一緒です。
お兄さん達に勇気をもらえましたね。

家を出て、住宅街から階段で下の道に出たら、学校までは一本道です。
私が待機していた2階の部屋から、その道が見えます。
息子達が家を出た次の瞬間から、その道をじぃ~っと見下ろしていました。
ついに、外を歩いている息子の姿を見ることができる記念すべき日♪
が、しかし、一向に息子達の姿が見えません。。。あれ??

階段の下で遊んでいる男の子達がいました。
息子はそれを見て、違う道へお兄さんを導いたそうです。それから、まわり道をして学校へ。
お兄さん、「疲れた~」と言ってました。
学校まで5分で行けるんですけれど・・・いったい何処を歩いたのやら。

学校ではどうだったか?
それは、私が立ち会ったわけではないので、よく分からないのです。
N先生の報告によると、かなり緊張していたそうですが・・・

学校見学が終わって、N先生はそのままゲームソフトの交換にお店に寄ったらしく、
息子とIさんの二人だけで帰ってきました。
とても楽しげにお話していました。Iさん、早くも息子のハートを掴んだようです。

学校訪問を無事に終え、あとはお楽しみのゲームタイム。
今日はやることやったし~あとはご褒美とばかりに、スマブラで盛り上がる。

しかし、今日の予定はそれで終わりではなかった。。。

ピンポ~ン♪
そんなチャイムは自分に関係ない? いや、ゲームに夢中で聞こえない??

上野先生、ご到着。

そのゲームの様子を伺いながら、そろり、そろりと近づく先生。
登校刺激を思い出させるような忍び足。 (過去記事・・・登校刺激~息子が変わった日)

先生に気づいた息子。瞬時に、シャキーンと背筋が伸びた!
思わず、手が膝の上に乗る。
息子に、あの登校刺激の緊張感が走ったのは確か。

私やお兄さん達は、ここで一旦、席を外します。
いくつか質問などして、息子の決意?を読み取っていただいたようです。

あと、ついでに、私への胸さわりが戻ってしまったので、注意していただきました。
「どうしても触りたくなっちゃって~」ともじもじ言っていたそうですが・・・
ここで言っていただいたお陰で、それ以来、一切無くなりました。

上野先生に、「学校へ行く」 と言った息子ですからね。
先生のご登場だけで、充分に息子にプレッシャーを与えたはず。
これで明日は万全でしょう。

N先生の息子への言葉がけです。
明日、登校して、もし誰かが何かを言ってきたら・・・という話です。

「先生に何も言わないようにと言われても90%何か言ってくる奴がおる。その時に
言われた!って顔をすると突っ込まれる。それを、突っぱねばならん。お前は男だろ。
やる時はやらなぁいかん。それが明日だ。また休んだら、やっぱりあいつは休んだって
言われる。行き続けなければならない。わかるな。」

これ、私が台所にいる時、側で聞いてしまいました。
わっ!N先生かっこいい!この言葉残さなきゃ。
思わず、こそこそっとメモをとった私なのでした。

息子にエールを送ってくださり、明日への準備は万端です。

いよいよです!

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テーマ : 不登校
ジャンル : 学校・教育

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ティカ

Author:ティカ
小学5年生の時、不登校だった息子を学校に戻していただきました。復学しただけで不登校が解決するわけではありません。継続登校中の息子を支えるために親としての勉強を続けています。

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