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辞校式

3月末、息子の学校で辞校式がありました。

久しぶりの学校・・・そしてこれが最後の登校日。

朝には卒業式の日のようななんとも名残惜しいような気分になった私。


息子が出て行く少し前に

「今日が小学校最後の日だね」と声をかけた。

「やった~!!これで小学生じゃなくなる。○○学区は関係なくなるんだよな。
明日から学区に関係なくいろんな所に行ける!ねぇ、これからは○○○○
(警戒店にあげられているゲーム店)に行っていいんだよね?」

瞬時に、私の感傷的な気分はどこかへ飛んでいきました。
そういう反応か~!?

とっくに、学区超え、そのゲーム店にだって行っていると思いますが・・・
まあ、どちらも禁止されているわけではないですけどね。

でも、ちゃんと辞校式の日は覚えていました。(当たり前ですか?)
登校班集合の5分前に家を出て「まだ誰も来ていない」と一旦戻ってきたくらい、
張り切って登校しました。

私は息子が出て行ったあと、窓から学校への坂道を上っていく息子の姿を見届けました。
そんなことをするのは久しぶりです。

上野先生と同じ場所で息子の姿を見届けたこともありました。
それは約1年前・・・
その後、1年間、息子はこの道を歩きました。

この道を歩けるようになってよかった。。。

そして、それも今日が最後なんだな~と思いました。




辞校式。。。

学校によっていろいろ言い方がありますか?
異動で去られる先生方をお見送りする日です。

今回は直接お世話になった先生の異動がなかったので、私は行きませんでした。

校長先生は2年後にこの学校で定年を迎えられます。
前任の校長先生も、教頭先生も、そうでした。
そして息子の5、6年の時の担任の先生も数年後はご定年です。

どうしてこの学校で定年を迎えられる先生が多いのかというと、100年を超える伝統校と
いうのもありますが、問題の少ない学校だかららしいです。

有終の美を飾るにふさわしい学校とのこと。

校長先生が着任された頃、不登校児がゼロでした。
それが校長先生の誇るべきことだったらしいです。
そんな学校に、一時期、影を落としてしまいました。
でも、今はまたゼロになりました。



お昼に公園に集合!

息子は学校から帰ってきたら、お昼を食べて飛んでいきました。
普段、とくにグループに入っていない女の子や、最近、ちょっと仲間はずれぎみで
心配な男の子にも声をかけ、全部で20名ぐらいの男女が集まったらしいです。

卒業式の日も子どもたちが、お別れ会を自分達だけで計画しました。
場所は自治会館で、その場所は親が手配しましたが、お昼は持ち寄り、テーブルの
セッティングやら最後のお掃除やら、全部子ども達だけでやりました。
(私はその自治会の住民ですので、鍵を開け、終わった後に閉めにだけ行きました」
なんといっても、全員に声をかけたこと。いいな~って思います。


ひとり、言葉を発せない子がいるんです。
機能障害ではないんです。
家では普通に喋っているそうです。
小学校1年の時から、誰もその子の声を聞いたことがありません。
でも、皆、その子とちゃんとコミュニケーションがとれています。
ごく自然に・・・
その子は首を縦に振るか、横に振るかしかできないのです。
でも、皆、その子が首をどちらかに振るだけでいいような聞き方をしています。
皆、小学校1年の時から、自然とそうしているのです。
その子は、いつも誰かと遊んでいます。
うちにも何度も遊びにきています。
その子が仲間はずれになったことなど一度もありません。


皆仲が良くで本当にいいクラスなんです。

息子が復学した時、何も聞かずにいてくれました。
何もなかったように受け入れてくれました。
そして、それは今でも・・・きっとこの先もずっと・・・


辞校式の日、公園で皆が遊んでいた時、ある女の子が
「皆で遊ぶの今日が最後だね・・・」と言ったんだそうです。

そしたら誰かが、「じゃあ、入学式の日も遊ぼう!!」と。
そして、入学式の日の午後も公園に集合!!・・・となりました。

きっと、それがクラスのお友達との最後の日。

そして、それぞれの中学校生活がスタートします。


小学校のクラスのお友達・・・ありがとう。

息子がお休みしていた時、毎日クラス通信を届けてくれて・・・ありがとう。


そして、これからもよろしくね。



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卒業。。。 (追記あり)

息子が不登校になって、まもなくの頃だったと思います。

初めて、買い物に出た時です。
ちょうど息子と同じ年ぐらいの男の子が、私の前を自転車で駆け抜けました。

私は思わず、その男の子に心の中で声をかけました。
『それでいいんだよ。思い切り遊んでね』

そして、スーパーに入りました。
小さい男の子が母親に叱られています。男の子は大泣きです。
『そんな言い方しなくても・・・お母さん、あんまり言わないで』

私はその頃、外で見かける子ども達や子どもを持つ親に、そうやって、
声をかけずにいられませんでした。

息子と同じ道を進んでしまいそうな子どもやその親を見ると気になった。
分かってほしかった。
息子のようにならないで・・・そうしないでと・・・そうお願いしたかった。

それまで、受験のため、息子の時間の管理をしていました。
学校から帰ってきて、自転車で遊びに行ってしまうと、心配になりました。
たくさん、たくさん、いろんな事を言ってしまいました。

それから逃れるため、息子は動かないことしか出来なかったのです。

息子が不登校になると、今までと外の景色が違ってみえました。
今まで自分が見ようとしていかなったことばかり目に入るようになりました。

自転車で駆け抜けていく少年。
それでいいのだと息子が教えてくれました。


うちに帰ると、いつも息子がいました。

やっぱり、息子はいる。。。
どうしようもない現実。

本当は家にいてはいけない時間なのに・・・
そうさせてしまった息子。

「ごめんなさい・・・」

息子にかける言葉は、それしかありませんでした。



あの日々のこと。。。

無くてもいい時間だったのかもしれません。
でも、それがあったから、見えてきたものがありました。
それがなければ見えませんでした。

息子は再び、自転車で駆け抜ける少年になりました。

無事に帰ってくるだろうか・・そんな心配ができるようになりました。

外で遊べることはすばらしいのです。
楽しんでくれることが嬉しいのです。

辛く苦しかった時間がそう思わせてくれるのです。



「ありがとう・・・」

生まれてきてくれて・・・ありがとう。

我が儘言ってくれて・・・ありがとう。

たくさん甘えてくれて・・・ありがとう。

悪戯な笑顔を見せてくれて・・・ありがとう。

生意気だけど、たまに優しい言葉をかけてくれて・・・ありがとう。

たくさん、たくさん・・・ありがとう。


もう「ごめんなさい」とは言いたくない。

あの日には戻りたくない。

これからは「ありがとう」と言い続けます。

「ありがとう」と言えるお母さんにしてくれて・・・ありがとう。



お母さんは今日のあなたの笑顔を忘れません。

みんなの中の笑顔が一番すてきです。

お母さんは、その笑顔が見たかったのです。


今日のすてきな笑顔を・・・ありがとう。


そして・・今日のこの日を・・・ありがとう。










息子は今日、卒業しました。

いつもは写真嫌いで、カメラを向けると逃げてしまったり、
わざと、ふくれっ面をしたりするけれど、今日は、カメラの前で
たくさんの笑顔を見せてくれました。

涙、涙の卒業式になるかなとも思っていました。

実は卒業を迎える2~3日前から、メソメソ泣いていた私です。
涙腺、緩みっぱなしでした。
もう、本番になったらどうなってしまうのだろう・・と思っていました。

でも、そうでもなかった。

ロボットのように歩く息子の姿を見ていたら、なんだか可笑しくなってしまったのです。

皆の中にいる息子に幸せを感じていました。
微笑ましく、包み込むように、息子を見ていました。

そして、息子の周りにいるお友達の姿もしっかりと見届けました。
ひとり、ひとりに心の中で「ありがとう」と言いました。

校長先生にご挨拶した時には泣いてしまいましたけど・・・
「本当によかった。あなたもよく頑張ったと思う」と肩を抱いてくださいました。



ここまで支えてくださったすべての方に感謝いたします。

どうもありがとうございました。


晴れやかな息子でよかった。

晴れやかな1日でよかった。


今日のすべてのことに・・・ありがとう。





追記です。。。



記念写真です。


        025.jpg
        卒業証書と、胸につけたお花と、花束。




        DSC00033_20100319151313.jpg
        入学式の日です。ピカピカの1年生。
        このスーツ私が作ったんですよ
        エンブレムが見えないのが残念。
        ズボンは主人のスーツのリフォームです。




        012_20100319164431.jpg

        卒業式の日。
        身長は伸びましたが、なんだか同じ髪型ですね。
        これが噂?のぼっちゃん刈り


身も心も?成長した6年間です。



今朝、上野先生に卒業のご報告をいたしました。

ていうか・・・遅過ぎです。
実は昨日、帰宅するのが遅くなりお電話しそびれてしまいました。
もちろん、今日、ご報告しようと思っていましたよ(汗)

しかし、今朝、上野先生の方からお電話をいただいてしまいました。

「おめでとう」の言葉の後に・・・

「ティカさん、ブログ見ましたけど・・・ブログより先に電話ほしかったです・・・」

キャ~~すみませ~ん。

そして、そして・・・言い訳含め、改めて?ご報告。
泣いてしまった私でした。

先生、ありがとうございました






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3学期の目当て

そろそろ掲示物も整理?

掲示用のビニール袋ごと持ち帰ってきました。


その中にこんなものが・・・

2010_0302_070916-DSCF0393.jpg


3学期の目当てです。

思わず笑ってしまいました。


1日に忘れ物を2こまでに??

3こ以上していたってことだ~


授業中、落書きをしないように??

落書きしてたんだ~


学校での様子がうかがえますねぇ。


それに、ドリル・・・終わらせるつもりは一応あったのね?

達成できなくて残念でした(決めちゃいけないかしら)


もうひとつ、突っ込んでいい?

ドリルは学習のめあてだから、落書きと欄が逆ではないかな~




そして、もう1枚はこれ。。。

2010_0302_070944-DSCF0394.jpg



読みとれますか?


学習・・・なるべく文字を書く時に漢字を使う。

生活・・・なるべくあいさつをする。

整理整頓・・・つくえのなかをぐちゃぐちゃにしない。
        ふで箱のチャックをしめてからつくえの中に入れる。



これ、復学直後に書いた6年生最初の目当てなんです。

7か月振りの学校だったのに、ふで箱のことなど、この間までずっと学校に
いたかのような内容です。ブランクを感じさせないですね。



それに内容もやっぱり笑っちゃいます。


なるべく・・・ね。

無理な目標は立てない。
実現できなくても許される?
ちゃんと抜け道作ってありますね。


そして、整理整頓の内容・・・

もうひとつ加えて欲しいですね。
「ふで箱のチャックをしめてからランドセルの中に入れる」というやつを。

それに、最初になるべく漢字を使うと言っておきながら、最後の欄はどうかな??
あ、なるべく・・・だからいいのね(汗)


いろんなところ、息子らしいです。


笑わせてもらいました。ごちそうさま







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6年生を送る会

『6年生を送る会』がありました。

これが最後の学校行事なんです。


6年生のために、1年から5年までの生徒が劇や合唱をします。

まず、『6年生を送る会』の実行委員が6年生の名前を1人1人読み上げ、
6年生は「はい!」と立ちあがって返事をします。

うちの息子、照れくさそうに「はい!」ちょっと声が小さめでしたかね。

最初の、1年生の『呼びかけ』が結構、ぐっとくるものがありました。
○○の時、○○してくれました・・・と、お礼の言葉を、皆が一言ずつ言っていきます。
これで、一気に体育館はお別れムードに包まれました。
『呼びかけ』が終わると、かわいい合唱。

6年生の女の子達は次々にハンカチで涙を拭き始めます。
6年生は1年生のお世話係をしてきたので、特別な想いもあるようです。

私の隣の席のお母さんも、ハンカチを取り出し、しきりに目元を押さえている。
そのうち「うっ~うっ~うっ」と嗚咽し始め、ついには両手で顔を覆ってしまった。
つられ泣きしそうでしたが、そこまで泣かれると、かえって泣けなくなっちゃいます。

「きっと私、卒業式ダメだわ」ってそのお母さん、言ってました。
私もダメそう。。。


2年生の劇で『将来の夢』というのがあったのです。
それぞれ、6年生の実名を書いた大きなカードを首からさげていました。
そのカードには、それぞれのなりたい職業が書いてあり、その職業を演じるというもの。

これ、お母さん方が、うちの子は何を書いたのだろう・・・と必死に見ていました。

うちの息子の将来の夢・・・『ネット商売家』でした。

なるほどね。
『商売』って付けるのがお金には目が無い息子らしくて笑ってしまいましたが、
パソコンは俺の命って言ってたしね。

これを書く時に、息子は自分の将来の夢を考えたんですね。
息子がそれを考えている姿が浮かんだりしました。

将来の夢かぁ~夢を持てればいいですね。

お母さんはどんな職業就いてもいいですよ。
何になろうかな~って考えながら学生生活を送れれば、それだけで嬉しいです。


すべての学年の出し物が終わると、最後は6年生の合唱です。
さすが6年生ですね。難しいハーモニー。感動ものです。

『ひとつのこと』と『この星に生まれて』でした。



最後に会のお礼として、6年生が下級生に自分たちが作った雑巾を贈呈しました。

例の泣きながら?作った雑巾です。 (過去記事→手作りいろいろ)
ここで渡すんだったんですね~

「雑巾って下級生のために作ったんだ~自分で使うのかと思った~」

これ、いつも私に情報提供してくれている女の子のお母さんの言葉です。

やったね~
私は息子から聞いてるもん!!

ちょっと嬉しかったのでした。




あ~もう終わってしまいました。
あと残すは卒業式だけです。


感慨深い今日この頃。。。



記念にパチリ。

2クラスしかないので、今ではひとつの家族のようです。

DSCF0392_20100304000813.jpg











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最後の参観懇談会

先週、最後の参観懇談会がありました。

最後の参観は、体育館で学習発表です。

縄跳び、跳び箱、マット運動、ミニバスケットの体育の発表。
作文の朗読、ソーラン節の踊り、最後は合唱です。

息子の体操の発表は跳び箱。
跳び箱の上で空中1回転して着地です。
これ、結構私もびっくりで、後で他のお母さんから褒められました。
部活さぼっているけど、運動、案外いけるかな~

3週間前からこの日のために準備していたそうです。

ひとつのステージ。6年間の集大成でした。
「素晴らしかった」の一言です。


その後の懇談会は、先生を囲んで茶話会です。
コーヒーとお菓子をいただきながら、和気あいあい。

最後に皆から、一言ずつ。

最初の方はよかったのですけどね、ある人が感極まって泣きはじめたら、
涙が感染・・・次から、泣き出す、泣き出す・・・
私は最後から3番目でしたけど、話始めてまもなく、先生と目があってしまったら
その瞬間、言葉を失いました。
いきなり噴き出す汗・・・いや、涙です。その後は、ボロボロでした。

転向してきた子、障害のある子、友達に怪我をさせてしまった子・・・
皆、それぞれに、お辛い気持を抱き、過ごしていた時があるのですね。

私も不登校という重く暗い時期を過ごしてきました。
でも、今こうして、他のお母さん方の中に混じり、一緒に子ども達の活動を
見ることができ、最後に今までの感謝の言葉を述べることができたこと、本当に
幸せに思いました。

今、部活をさぼっているとか、宿題をやらないとか、そんなことで
頭を悩ませることが出来るのも、学校に通ってくれているからですものね。
やっぱり、学校へ行ってくれることはありがたい!!

あ~なんだか、一気に卒業気分です。
もうあと1カ月もないんです。



その日、学校へ向かう前にお母さん達4人でランチをしたのです。

そのうちの1人のお母さんが「招待状」を出して見せてくれました。

「これ貰った?普段こんなこと書いてもらえることないから嬉しいよね」
「うん。貰った。これは嬉しいよね。貰った時から冷蔵庫に貼っておいたんだ」

招待状があったんだ。。。そんなもの貰ってないもん(涙)。。。

見せてもらうと、親への感謝の言葉と学習発表会への招きの言葉がびっちりと並んでいる。

いいな~羨ましい。。。


その後の茶話会で、「招待状があるのを今日知りました。私は貰っていません」
と言ったら、前に座っていたお母さんが振り向いて「私もよ!」ってささやいてくれました。
よかった。息子だけじゃなかったね。




そして、その後、その招待状がでてきました。

DSCF0392.jpg

書きかけでした。
いままで・・・の後に何を書こうと思ったのかな。。。




でも、たったこれだけでも、母はね、嬉しかったよ





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プロフィール

ティカ

Author:ティカ
小学5年生の時、不登校だった息子を学校に戻していただきました。復学しただけで不登校が解決するわけではありません。継続登校中の息子を支えるために親としての勉強を続けています。

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